【ダイエット法】ピラティスの胸式呼吸で引き締まったスタイル美人になれる?
ヨガと胸式呼吸を組み合わせた健康法・ピラティスは、呼吸法をマスターすれば自宅やオフィスでも気軽にできます。そこで、ピラティスのダイエット効果と実践の仕方などをご紹介します。
ピラティスで新陳代謝を活発にする
ピラティスは第一次世界大戦中に寝たきりの負傷兵のために、ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏が考え出したリハビリ訓練法です。
ピラティスは骨にくっついている筋肉=インナーマッスルを主に鍛えて、背骨や骨盤をまっすぐにさせる運動なので、血の巡りが良くなって新陳代謝が活発になります。ピラティスで言われるコアとは体幹のことで、私たちの首から下の胴体のことなのですが、体幹を整えることで自然と腹筋や背筋が鍛えられ、姿勢が良くなります。
元々はリハビリを目的にヨガを取り入れて、ピラティス氏が考え出したものなので、激しい動きはなく、寝転がったり座ったままできることもあって取り入れやすい健康法でもあります。
また、骨盤の歪みがなくなるのは、ダイエットにも有効です。姿勢が悪いとお腹まわりや背中に脂肪がつきやすく、肩こりや腰痛にも悩まされやすいですが、それは血行が悪いせいなので、歪みをとって血行が良くなれば自然と痩せやすい体質に変わります。マッサージなどで身体の歪みを矯正しても、数日すると戻ってしまう方にはピラティスはおすすめの健康法です。
ピラティスのダイエット効果
ピラティスの基本は呼吸法にあります。普通、運動をするときは腹式呼吸といって、お腹に空気を送るように鼻から息を吸うのですが、ピラティスの場合は胸式呼吸で行います。やり方はまっすぐ前を向いて両方の手のひらを肋骨に当てて、背筋がピーンとなるように鼻から息を吸って、肺に空気を送り込み、肋骨が開ききったらゆっくりフーッと口から息を吐いて開いた肋骨を背骨に向かって戻します。
このときに注意することは、背筋を伸ばして鼻から息を吸うときに、おヘソを背骨にくっつけていくように息を吸い込むことです。息を吸い込んだときに姿勢が正しくなって、お腹がキュッと引き締まる感じがすればベストな呼吸状態です。この胸式呼吸でお腹を引き締めるので、腹筋が鍛えられてウエストシェイプの効果もあります。
その他にも、息を吸うときに意識してお腹を引っ込めるようにすると腸の血行も良くなるため、お通じも良くなります。
さらに、この呼吸法には自律神経を整える効果もあります。自律神経は、私たちの意思では動かせない神経で、胃腸や血流、眠気、疲れなどに繋がっているものです。この自律神経が整っていないと、ストレスで食べ過ぎたり、眠っても疲れがとれなかったりしてしまいます。そのため、呼吸法だけでも身につければ簡単にストレスを軽減することができるようになります。
ピラティスがヨガやストレッチと大きく違うところは、胸式呼吸をして、おヘソの裏側から内臓や骨に近い筋肉を動かすことなので、急に大きな変化は現れにくいことです。しかし、毎日呼吸を整えるだけでも3ヶ月くらい続ければ姿勢が整って、肩こりや冷え性の悩みが解消されてきます。理想としては毎日10分から30分程度を目安に、ピラティスを行うのが効果的です。
インナーマッスルを鍛えるピラティスでスタイル美人に
身体の歪みをとるピラティスは、リハビリのために考案された訓練方法です。呼吸法をマスターすれば場所をとらないので、空き時間に座ったままできるものも多いです。呼吸が整うことで自律神経も整い、血行も良くなるので食べ過ぎや冷え性を予防できます。
インナーマッスルを鍛えると胃腸の動きも活発になる上に、スタイル美人に繋がるので、肩こりや腰痛、お通じにお悩みのある方にピラティスをおすすめします。